2024年3月18日月曜日

SONY VAIO Z 特殊SSDのピンアサイン

 SONY VAIO Z 特殊SSDのピン配置

注意:この記事の内容を鵜呑みにし、事故や損失を招いた場合でも当方は一切の責任は負いかねます。自己責任でお願いします。


SONY VAIO Z の一部に採用されている特殊SSDのピン配置を調べてみました。




このSSDは、一枚の基板の中に二組のSSDが内蔵されています。基本的にRAIDを組んで使用する前提のSSDだと思います。厄介なことに特殊なコネクタ(LIFなどと呼ばれているらしい)なので、一般のSATAやmSATAコネクタと接続するには変換基板などが必要となります。
幸いなことにこのSSDの信号はSATAなので、変換ケーブルを自作することで一般のSATAのSSDとすることができます。

コネクタは0.4ピッチの両面LIFです。片面29ピン、合計58ピンあります。


この種類のSSDの容量にはいくつか種類があります。表示容量の半分のSSDが2個セットとなり1枚の基板になっているようです。



特殊LIF SSDの型番の例
128GB (64GB x 2) : SAMSUNG MZRPC128HACD-000SO MZ-RPC1280/0SO
128GB (64GB x 2) : SAMSUNG MZRPC128HBCD-000SO MZ-RPC128T/0SO
256GB (128GB x 2) : SAMSUNG MZRPC256HADR-000SO MZ-RPC2560/0SO
256GB (128GB x 2) : SAMSUNG MZRPC256HBDR-000SO MZ-RPC256T/0SO
512GB (256GB x 2) : SAMSUNG MZRPC256HAFU-000SO MZ-RPC5120/0SO
512GB (256GB x 2) : SAMSUNG MZRPC256HBFU-000SO MZ-RPC512T/0SO

MZ-RPCXXX0/0SOとMZ-RPCXXXT/0SOの違いはよくわかりません。MZ-RPCXXX0/0SOのファームウェアはCXM05S1Q、MZ-RPCXXXT/0SOのファームウェアはCXM22S1Qのようなので型番の違いはファームウェアの違いなのでしょうか?

電源電圧は3.3V、電流は4.8A必要なようです。最大の消費電力は約16Wとそこそこあります。電源電圧が5Vではなく3.3Vであるため、3.3V電源が用意できない場合には5V→3.3V降圧コンバータを用意する必要があります。

コントローラはSAMSUNG S4LJ204X01-Y040が使われています。SAMSUNG 830シリーズSSDと同じコントローラのようです。830シリーズの電源は5V1.6A、消費電力は約8Wほどとなっています。





・LIFコネクタ
の番号はフレキケーブル表側、の番号はフレキケーブル裏側の
ピン番号を表しています。

・ピン配置(フレキケーブル表、銘鈑ラベル面側LIF、基板内側へ向かうコネクタのリード側)
※実験して動作確認していません。SATA周りのピン配置はSAMSUNG 830の基板を参考にしています。もしかしたらSATA周りのピン配置が異なるかもしれません。
ピン番号 名称 機能
1 GND GNDです。
2 N.C. 無接続です。
3 +3.3V 電源3.3Vです。
4 +3.3V 電源3.3Vです。
5 +3.3V 電源3.3Vです。
6 +3.3V 電源3.3Vです。
7 +3.3V 電源3.3Vです。
8 +3.3V 電源3.3Vです。
9 +3.3V 電源3.3Vです。
10 +3.3V 電源3.3Vです。
11 +3.3V 電源3.3Vです。
12 +3.3V 電源3.3Vです。
13 +3.3V 電源3.3Vです。
14 N.C. 無接続です。
15 GND GNDです。
16 GND GNDです。
17 GND GNDです。
18 DRIVE0_A+_RX+ SSD0のA+ピンです。ホスト→SSDのSATA差動伝送路です。差動伝送路なのでDRIVE0_A-_RX-と等長かつできるだけ近い配線間距離になるようにする必要があります。
19 DRIVE0_A-_RX- SSD0のA-ピンです。ホスト→SSDのSATA差動伝送路です。差動伝送路なのでDRIVE0_A+_RX+と等長かつできるだけ近い配線間距離になるようにする必要があります。
20 GND GNDです。
21 DRIVE0_B-_TX- SSD0のB-ピンです。SSD→ホストのSATA差動伝送路です。差動伝送路なのでDRIVE0_B+_TX+と等長かつできるだけ近い配線間距離になるようにする必要があります。
22 DRIVE0_B+_TX+ SSD0のB+ピンです。SSD→ホストのSATA差動伝送路です。差動伝送路なのでDRIVE0_B-_TX-と等長かつできるだけ近い配線間距離になるようにする必要があります。
23 GND GNDです。
24 DRIVE1_B+_TX+ SSD1のB+ピンです。SSD→ホストのSATA差動伝送路です。差動伝送路なのでDRIVE1_B-_TX-と等長かつできるだけ近い配線間距離になるようにする必要があります。
25 DRIVE1_B+_TX+ SSD1のB+ピンです。SSD→ホストのSATA差動伝送路です。差動伝送路なのでDRIVE1_B-_TX-と等長かつできるだけ近い配線間距離になるようにする必要があります。
26 GND GNDです。
27 DRIVE1_A-_RX- SSD1のA-ピンです。ホスト→SSDのSATA差動伝送路です。差動伝送路なのでDRIVE1_A+_RX+と等長かつできるだけ近い配線間距離になるようにする必要があります。
28 DRIVE1_A+_RX+ SSD1のA+ピンです。ホスト→SSDのSATA差動伝送路です。差動伝送路なのでDRIVE1_A-_RX-と等長かつできるだけ近い配線間距離になるようにする必要があります。
29 GND GNDです。

表側のフレキケーブル





・ピン配置(フレキケーブル裏、銘鈑ラベル無し面側LIF、基板外側へ向かうコネクタのリード側)
ピン番号名称機能
1GNDGNDです。
2N.C.無接続です。
3+3.3V電源3.3Vです。
4+3.3V電源3.3Vです。
5+3.3V電源3.3Vです。
6+3.3V電源3.3Vです。
7+3.3V電源3.3Vです。
8+3.3V電源3.3Vです。
9+3.3V電源3.3Vです。
10+3.3V電源3.3Vです。
11+3.3V電源3.3Vです。
12+3.3V電源3.3Vです。
13+3.3V電源3.3Vです。
14+3.3V電源3.3Vです。
15N.C.無接続です。
16GNDGNDです。
17GNDGNDです。
18GNDGNDです。
19GNDGNDです。
20GNDGNDです。
21GNDGNDです。
22GNDGNDです。
23GNDGNDです。
24GNDGNDです。
25GNDGNDです。
26GNDGNDです。
27GNDGNDです。
28GNDGNDです。
29GNDGNDです。


5A近く電流を流すだけあってほとんどのピンが電源ピンとなっています。






2024年3月4日月曜日

東芝 Rupo JW-6020の分解

 

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東芝  Rupo JW-6020の分解


注意:この記事の内容を鵜呑みにし、事故や損失を招いた場合でも当方は一切の責任は負いかねます。自己責任でお願いします。


ワープロ分解シリーズです。



ICの生産年は1998、1999年台が多いです。

CPU単体は入っておらず、東芝のCPU複合カスタムLSI G36450431019が入っていました。
デバックモードでのレジスタ表示を見た感じだと8086だと思います。
汎用ロジックICは少なく、カスタムLSIやゲートアレイでまとめられています。



「TOSHIBA G36450431019」 富士通? CPU複合カスタムLSI
横長のQFP256です。



「OKI M5416263-60」OKI MSM5416263-60 沖電気 マルチポートDRAM 256K*16bit 4Mbit 1個



「ALPS CBK0019AB-PTCTS28」  PTCTS  NEC ゲートアレイ プリンタ系?


「EPSON R4553」  EPSON RTC 1個




「PC87312VF」  NationalSemiconductor SuperI/O 1個
μPD765A互換FDC、プリンタポート、IDE、UARTのコンコローラが一体型なっているICです。


「A6919SLB」 ALLEGRO ステッピングモータドライバ 2個



「TOSHIBA M533222E-08」 沖電気 MSM533222E 4M*8bit/2M*16bit 32Mbit MaskROM
「TOSHIBA M533222E-09」 沖電気 MSM533222E 4M*8bit/2M*16bit 32Mbit MaskROM
「TOSHIBA OCJ1」 東芝 容量不明 MaskROM


「TOSHIBA G36460390092」 東芝 容量不明 MaskROM



・基板裏

「SEC KM416C1000J-L16」SEC DRAM 1M*16bit 16Mbit 2個


「TOSHIBA LZ9GF20」SHARP LZ9Gシリーズ ゲートアレイ 2000ゲート 1個
LCDコントローラのようです。


「TOSHIBA LHMNOPWD」 東芝 容量不明 MaskROM




・電源


・デバッグモード
東芝のワープロRupoシリーズの多くはデバッグモードが搭載されています。
PJ7をショートすると、デバッグモードに入れます。

デバッグモードでは、レジスタ表示やメモリHEX表示、プログラムのニーモニック表示などができます。
PJ7をショートし、デバッグモードに入った後、キーボードの任意のキーを押すと、
各種デバッグができます。

「R」を押すと、レジスタの状態を表示できます。
見た感じ8086っぽいですね。



他のモード(一部のみ、他にも色々な機能があります。)

「Z」
現在実行中のプログラムのニーモニック表示(ネイティブコード表示)
「選択/実行」キーを押すとステップ実行することができます。

「V」
カラー・モノクロ表示切り替え
デバッグ中は基本的にモノクロ表示となります。
このキーで一時的にカラー表示にすることができます。

「X」
なにかのメニュー





2024年2月12日月曜日

MAMEでYAMAHA TX81Zをエミュレートする方法

 MAMEでYAMAHA TX81Zをエミュレートする方法

この記事の内容を鵜呑みにし、事故や損失を招いた場合でも当方は一切の責任は負いかねます。自己責任でお願いします。特にシステムROMは、必ず自身が所有するTX81Zから吸い出して使用してください。


アーケードシミュレータとして有名なMAMEでYAMAHAのFM音源モジュールTX81Zがエミュレートできるようなので試してみました。
主に自分用のメモなので、この記事のわかりやすさは2の次として書いています。

今回使用したMAMEのバージョンは0.262です。




➀システムROMとLCD用のバイナリファイルを用意する


MAMEはTZ81Zの回路を忠実に再現します。CPUやFM音源LSI(YM2141)はもちろん、
74シリーズをはじめとするロジックICのシミュレートも行っています。一種の回路シミュレータみたいなものでしょう。
この回路情報は、有志の方がとても頑張ってプログラム化してMAME内に組み込んでいます。
しかし、システムROMをはじめとする著作権が絡む回路やプログラム、バイナリデータは
組み込まれていません。

なので、MAMEでTZ81Zをエミュレートするためには、システムROMを入手する必要があります。TZ81Zを分解してROMの吸い出しを行えばいいということです。
この部分はかなり難易度が高く、TX81Zを入手することから始め、ROMのはんだ取り、吸出し器の入手や作成をしなければいけません。TX81Zのバージョンによっては、システムROMがソケットに取り付けられています。当方が入手したTZ81Zは基板にはんだ付けされていました。

自作の吸出し器によるシステムROMの吸出しの様子


システムROMは27512相当の512kbit (64k * 8bit)のものが使われています。
吸出したファイルは生のバイナリファイルにする必要があります。ファイルサイズは必ず64kB(65536バイト)になるはずです。
めでたくROMを吸出せたら、チェックサム(CRC32)とSHA1の値をチェックします。

MAME内にはあらかじめ、このCRC32とSHA1が記録されており、
吸出しミスなどを防ぐ仕組みがあります。
吸い出したROMのCRC32とSHA1と一致しない場合、正常に動作しないためチェックする必要があります。
チェックには"HashMyFile"というソフトを使用します。吸い出したROMをこのソフトで開くと、CRC32とSHA1が表示されます。
MAME側のCRC32とSHA1は、MAMEのソースファイル(https://github.com/mamedev/mame)内にあるsrc/mame/yamaha/ymtx81z.cppに記述されています。

「ROMX_LOAD」で始まる部分に、システムROMのバージョンとその対応するCRC32(CRCと書いてある括弧内)とSHA1が記述されているので比較してください。
もしashMyFileで見た値と異なる場合は、吸出しミスか対応していないバージョンのROMです。

一致する項目を見つけたら、吸い出したシステムROMのファイル名を「ROMX_LOAD」内の最初の""で囲まれたファイル名に変更します。

"tx81z-v1.6.ic15"
"tx81z-27512-image-version-1_5.ic15"
"tx81z-v1.4.ic15"
"tx81z-v1.3.ic15"
"tx81z-v1.2.ic15"
"tx81z-v1.1.ic15"
"tx81z-27512-image-first-version-1_0.ic15"
以上のいづれかのファイル名になると思います。拡張子は".ic15"です。

今回、当方が入手したTX81ZのしすてむROMバージョンはV1.5でしたので、ROMイメージ名は"tx81z-27512-image-version-1_5.ic15"となりました。



次に、LCD用のbinファイルを入手します。これはLCDのフォントデータで、TX81ZのLCDをエミュレートするのに必要なファイルとなります。
こちらはROMではないので、アップロードサイトでダウンロードします。
hd44780_a00.binをどこからか見つけてあげればよいのですが、こちらは様々な方が作成しているのか複数の種類があります。厄介なことにこのファイルもMAMEはCRC32とSHA1のチェックをしていて、異なるCRC32とSHA1の場合起動できません。
なので、CRC32とSHA1が合うhd44780_a00.binを根気よく探す必要があります。
特にMAMEのバージョンによって合うhd44780_a00.binが違う場合があるようです。

今回はMAME0.262用のhd44780_a00.binを用意します。
上記サイトで、MAME0.262用の「h44780.zip」をダウンロードします。
ダウンロードしたzipファイルの中にhd44780_a00.binが入っています。


MAME側のhd44780_a00.binのCRC32とSHA1は、MAMEのソースファイル(https://github.com/mamedev/mame)内にあるsrc/devices/video/hd44780.cppに記述されています。
CRC32とSHA1が一致しているか確かめましょう。


さて、ここまでで2つのファイルが入手出来ました。
tx81z-27512-image-first-version-1_0.ic15
hd44780_a00.bin

この2つをzipファイルにします。
エクスプローラー上で上記2つのファイルを選択して「送る(N)」→「圧縮(zip形式)フォルダー」を選択します。
出来上がったzipファイル名は「tx81z.zip」に変更します。ちなみに、エクスプローラーの表示オプションで「登録された拡張子を表示しない」のチェックを外さないと.zipが2重で記述されてしまうので注意してください。


➁MAMEでTX81Zをエミュレートする


この出来上がった「tx81z.zip」をMAME.exeの同ディレクトリの「roms」フォルダーに入れてあげるとエミュレートできるはずです。が、実際はそう甘くはありませんでした。
実はMAME側は、別のバージョンのTX81ZのシステムROMも必要とします。
厳密には、1つのバージョン用のシステムROMしか使用しないのですが、別のバージョンのシステムROMも無いとファイル不足と判定されて実行できなくなります。
(本当は当方の技量が足りなく、なんとかできるのかもしれませんが…)

バージョンの異なるTX81Zを複数台入手しろという無茶な要求をしてくるので、このままでは困ります。
そこで、MAMEのソースファイルの一部を書き換えて1つのバージョンのみ実行できるようにします。

具体的には対象のバージョンのROM以外のROMの読み込みをする部分のプログラムを削ります。



➀MAMEのソースコードをダウンロードして編集
からMAMEのソースをダウンロードします。
緑色の「<>code」をクリックして「download ZIP」をクリックします。
ダウンロードが完了したら適当な場所に解凍してsrc/mame/yamaha/ymtx81z.cppをコードエディタ(メモ帳でも可)で開きます。

プログラムの後尾の方に
ROMX_LOAD~と記述されている部分があるので、吸い出したシステムROM以外のバージョンの「ROM_SYSTEM_BIOS~」と「ROMX_LOAD~」の行を削除します。
合計で12行削除することとなります。
その後、上書き保存してコードエディタを閉じます。




➁コンパイラ&ビルドツールをダウンロード
からMAME用のビルドツールをダウンロードします。
「msys64-2022-01-12.exe」をクリックしてダウンロードします。
ダウンロードしたmsys64-2022-01-12.exeをダウンロードフォルダ以外の適当な場所(先ほどダウンロードしたMAMEのソースコードとは別の場所)に移動させて実行します。
7zip解凍ウィザードが表示されるので、任意の場所(先ほどダウンロードしたMAMEのソースコードとは別の場所)にコンパイラ&ビルドツールを展開します。

「➀MAMEのソースコードをダウンロードして編集」で用意したファイルを先ほど展開したファイル群の中にある「src」ディレクトリにすべて移動させます。

次に、解凍先の中にある「autorebase.bat」を実行します。
その後、同ディレクトリの「win32env.bat」を実行し、「make」と打ち込んでエンターキーを押します。
すると、コンパイルとビルドが始まるので、完了するまで、数時間待ちます。
当方のしょぼいパソコンの環境では6時間ほどかかりました。

「src」フォルダの中にmame.exeが作成されているはずです。
同ディレクトリの「roms」にtx81z.zipを入れてmame.exeを実行し、TX81Zがエミュレーションできるのを確認しましょう。

実行できるのを確認したら今度は、エミュレートされたTX81ZにMIDIを入力をしてみます。



➂エミュレートされたTX81ZにMIDI入力してみる。



パソコン内のDTMソフトからエミュTX81ZへMIDIを入力する場合、仮想MIDIケーブルソフトを使用します。
今回は「loopMIDI」というソフトを使用しました。

「loopMIDI」の設定で、任意のMIDIポート名を作成(今回は「mameMIDI」とする)します。
これで、仮想MIDIケーブルの設定は完了です。


次にMAME側の設定をします。
まず、MAMEのTX81Zの設定ファイルを作成するために一度、MAMEを実行します。日本語化した後、メインメニュー画面で「TX81Z FM Tone Generator」の項目を右クリックして「システム設定を保存」をダブルクリックします。

MAMEを終了すると、mame.exeと同じディレクトリに「tx81z.ini」というファイルが生成されます。

「tx81z.ini」を開き、一行追加して
midiin   mameMIDI
と記述して上書き保存します。TX81Zの設定のダンプをしたい時などで使うTX81ZからのMIDI出力の場合は、
midiout   ”loppMIDIで決めた別の名前”
の行を追記してあげます。

あとは、MAMEでTX81Zを実行するだけです。
DTMソフトなどでMIDI出力先ポートに「mameMIDI」を指定してCH1でノート送信すると発音するはずです。


ちなみに、フルスクリーンモードを解除して実行したい場合、mame.exeと同じディレクトリにある「mame.ini」内の
window   0 
window   1
にします。
※「mame.ini」は、MAMEの「共通設定」で「設定を保存する」を押すと生成されます。



・まとめ


MAMEのTX81Zの発音の再現性(YM2141 OPZのエミュレート)はまだ完全ではないらしいですが、かなり実用的だと思います。

また、実機のエミュレーションなので、MAMEをデバッグモードで実行してレジスタ表示をさせれば、YM2141の解析などで役に立ちそうです。

エミュレーションまで少々手間がかかりますが、実機に限りなく近いエミュレーションができるのでおすすめです。




































2024年1月7日日曜日

秋月 福箱 2024

2024年版秋月電子福箱

↓これまでの福箱

秋月電子名物の福箱(10000円)を開封していきます。
今年も去年に引き続き10000円の福箱一択でした。


今回は内容物を調べていきます。既製品やキットなどは組み立てし、レビューします。 秋月電子で販売している部品についてはリンクを貼っときます。

現在秋月電子で販売されているかについては確認ミスがあると思うのであらかじめご了承ください。


それではいざ開封!!







大きさが似たような箱がいくつかあります。

それでは個別に見ていきます。


・オシロスコープ
INSTRUSTAR ISDS220A
USBオシロスコープ 8bit 60MHz 2ch 200Msps

↑過去に秋月電子で販売されていたようです。

格安USBオシロです。

プローブが2本付いてきています。


分解して中身を見てみます。


FPGAはALTERAのCycloneⅡが入っていました。
ALTERA CycloneⅡ EP2C5Q208CBN


ADコンバータはANALOG DEVICESのAD9288 (8bit 100MPS)が使われています。





Pico Technology PicoScope3204 (PP261)
USBオシロスコープ 8bit 2ch 50Msps

↑過去に秋月電子で販売されていたようです。

プローブが2本付いてきています。


FPGAはXILINXのSPARTANⅡ入っていました。
FPGA XILINX XC2S30



ADコンバータはANALOG DEVICESのAD9215 (10bit 100MSPS)が使われています。




・USBデーターロガー
Pico Technology USB-ADC-11/12+TB
USBデータロガー 2ch 10ks /1ch 20ks

↑過去に秋月電子で販売されていたようです。




中身はとてもシンプルです。

CYPRESS CY7C64613 USBコントローラ付きマイコン





・パラレル接続計測アダプター
Pico Technology Dr.DAQ
USBデータロガー 2ch 10ks /1ch 20ks

↑過去に秋月電子で販売されていたようです。




ADコンバータはTIのTLC1543 (10bit 38kSPS)が使われています。


・高解像度カラー220倍ズームカメラ(NTCS / S端子)
Mintron MTV-64G5DHN(232)
高解像度カラー220倍ズームカメラ

https://web.archive.org/web/20160625205816/http://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-01733/
↑過去に秋月電子で販売されていたようです。








・デジタルテスタ
詳細不明 DIGITAL INSULATION RESISTANCE TESTER & MULTIMETER  BM3538

デジタル絶縁抵抗計・マルチメータです。
↑過去に秋月電子で販売されていたようです。




配線が細く、少し心もとないです。はんだ付けも雑そうです。そのまま使うのは危険なので、修正した方が良いですね。





・USB電圧・電流ロガー
Lascar EL-USB-ACT
USB電圧・電流ロガー -1000mV~+1000mV

https://web.archive.org/web/20231012043201/https://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-12913/
↑過去に秋月電子で販売されていたようです。




PC間との絶縁がしっかりされているようです。
これなら常時接続仕様でも問題なさそうです。
ただ、PCからロガーへ給電できないので、長期使用には不向きだと思います。







・USB温度・湿度ロガー
Lascar EL-21CFR-2-LCD+
USB温度・湿度ロガー -35℃~80℃

https://web.archive.org/web/20220908014056/https://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-12915
↑過去に秋月電子で販売されていたようです。




・デジタルマルチテスタ
Zhangzhou WeiHua DT-830L
デジタルマルチテスタ

https://web.archive.org/web/20160728233210/http://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-05910
↑過去に秋月電子で販売されていたようです。

いつもの格安テスタです。



・USB JTAGデバッガ
NGX ARM USB JTAG
USB JTAGデバッガです。

https://web.archive.org/web/20160728233210/http://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-05910
↑過去に秋月電子で販売されていたようです。



FT2232が乗っています。


・低周波DDSモジュール
SainSmart SKU-20-010-505
低周波DDSモジュール 1Hz~65534Hz






・Linino ONE用USB・LAN拡張ボード
dog hunter dogRJ45 dogUSB

https://web.archive.org/web/20210909151846/https://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-08903/
↑過去に秋月電子で販売されていたようです。




AU6350 USBホストコントローラが乗っています。






・グラフィックLCD
グラフィックLCD組み込みキット AE-GraphicLCD-M

↑過去に秋月電子で販売されていたようです。

122x32ドットのLCD SG12232Cが付いています。
マイコンもセットになっているので、すぐに使うことができそうです。



・Bluetooth接続IOポート・ボード
ネオテックジャパン Smart Connect Board MkⅡ

↑過去に秋月電子で販売されていたようです。


↑Android用の制御アプリがダウンロードできるようです。



BluetoothモジュールはmicrochipのRN-42が使われています。




・メジャー
アダム商会 積水樹脂 メジャコン AM-1
デジタル表示器付きメジャーです。
デジタル表示部は5mm刻みで変化します。




・LEDテープ
フルカラーLEDテープです。
コントローラが付いていません。





・SSOP28マイコン書き込みソケット、電解コンデンサ
左:
PICプログラマ書き込みアダプタ SSOP(20/28ピン) AE-OTS-28(34)-0.65-01
↑過去に秋月電子で販売されていたようです。

買うと地味に高いのでうれしいですね。

右:
日本ケミコン LXGシリーズ 400V 390μF 105℃
PFCとか作る時使えそうです。



・お楽しみ袋
秋月電子名物のお楽しみ袋です。

中身については、後日別の袋について記事を書きたいと思います。




以上が内容物のすべてです。
18点(お楽しみ袋を除く)入っていました。USBオシロが2つも入っているので、今回の箱はわりと当たりな方だと思います。



↓これまでの福箱