落雷により故障した給湯器の基板 ノーリツ GT-2450SAWX-2
注意:この記事の内容を鵜呑みにし、事故や損失を招いた場合でも当方は一切の責任は負いかねます。自己責任でお願いします。
電子機器分解シリーズです。
落雷により故障した給湯器の基板➀ の続きです。
「YG802C06」 富士電機 YG802C06 SBD 2素子入りショットキーバリアダイオード VRSM:60V Io:10A
疑似共振RCC2次整流用SBDです。
「K3563」 東芝 2SK3563 Nch MOSFET VDS : 500V ID : 5A
疑似共振RCC駆動用MOSFETです。
白色のトランスがコントローラ用の疑似共振RCCトランスです。
「D3SBA60」 新電元 D3SBA60 ダイオードブリッジ 600V 4A
落雷により故障したダイオードブリッジです。
サージ電流が流れたことで4素子のうち1つが死んでいます。
YコンとXコン
古い基板なので安全規格認定なしのAC125V耐圧のフィルムコンデンサが使われています。
今の時代はAC100VであってもAC250V耐圧でサブクラスX2のコンデンサが使われています。
Yコンは安全規格認定あり(X1, Y2)のものを使用しています。
そのおかげで、誘導雷によるコンデンサの破壊は防がれました。
「K3611」 富士電機 2SK3611 Nch MOSFET VDS : 250V ID : 14A
43Vシロッコファン電源の非絶縁降圧コンバータ用MOSFETです。
黄色の小さなトランスはこのMOSFET駆動用のゲートドライブトランスです。
画像右横のトロイダルコイルがこの降圧コンバータ用のインダクタです。
「YG902C2」 富士電機 YG902C2 FRD 2素子入りファーストリカバリダイオード VRRM:200V Io:10A
「KIA 78M12」 KEC KIA78M12PI 3端子レギュレータ 12V 0.5A
シロッコファン12Vサブ電源兼TL594電源用です。
この12Vレギュレータの入力は疑似共振RCCから来ています。
ところどころはんだボールが見られます。
軽く見た感じ3か所ほどあります。
はんだボールの位置によっては、事故が起こりやすくなるので注意が必要です。
「TL594」 TI TL594 PWMコントローラ
TL494の高精度リファレンス電圧生成版のようです。
43Vシロッコファン電源の非絶縁降圧コンバータ用です。
疑似共振RCCのトランスの下にびっちり回路が込められています。
個人的にはトランス直下は漏れ磁束の影響が出やすいため、パターンや部品の配置を避けたくなります。
トランスはEIコアとなっていてEの部分が基板側となっています。RCCの場合コアにギャップを入れることが多いので、ギャップ部分を基板から離すようにしているので、
トランス直下に部品を配置しても良しとしたのでしょうか。
グランドの絶縁距離の確保が足りないこともあり、よっぽどサイズ制約が厳しかったのでしょう。表面実装部品のリフローはんだ付けは、部品の向きやはんだ流れパターンなどの配置制約が厳しいのでこのようになってしまったのかもしれません。
大電流経路に入れるスリッド(コンデンサの足付近等)にはこだわりを感じるのでいいですね。
・コントローラ基板
ウレタン樹脂で埋められています。
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