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ヤマハの外注ICの型番と部品コードについてのメモ
注意:このサイトの内容を鵜呑みにし、事故や損失を招いた場合でも当方は一切の責任は負いかねます。自己責任でお願いします。
自分用のメモです。
YAMAHAの電子楽器には自社開発のICを多用されています。
YAMAHAでは部品の型番のほかに部品コードという形で部品の管理をしています。
部品コードは、YAMAHA独自に命名した文字列であり、通常は部品の型番と異なる名前となっています。
ですが、一部の外注カスタムICについては、部品の型番が部品コードとなっている場合があります。
さらに、厄介なことに外注カスタムICに印字された文字列(捺印)が部品コードと一致しておらず、対応付けが非常にわかりにくいです。
・YAMAHA製のICの型番について
みなさんご存知の通りYAMAHAが開発・自社製造した多くのICは「YM」から始まる型番が付けられます。
比較的古いICでは、YMの後ろに3桁または4桁の数字がくることが多いですが、比較的新しいものではYMの後ろに機能アルファベット1文字+数字といったものも多くあります。
たとえば、YM2414やYMZ771などが挙げられます。
YM2414の"2"はNMOSプロセスを表しているようです。"3"だとCMOSプロセスらしいです。
YMZ771のYMのアルファベットは、用途を表しているようです。
型番とは別にIC名というものも命名されています。
YM2414はOPZ、YMZ771はSSGS3といった感じです。人によってはこちらの方がなじみ深いかもしれません。
ここまでは、広く知られている事ですが、YAMAHAではさらに部品コードというものが存在します。
・YAMAHAの部品コード
部品コードは型番の文字列とは別に割り当てられた独自の管理コードです。
YAMAHAでは、社内品社外品問わずすべての部品に部品コードというのが定められているようです。
この部品コードは通常目にすることは無く、YAMAHAのサービスマニュアルで見ることができます。
YAMAHAに限った話ではなく、王手メーカはどこもこの方式を取ります。主に多品種で共通する部品を使う際の製造・修理部品の管理、コンパチ品の管理など、何かと都合がいいことがあるのでしょう。
YM2414Bの例だと部品コードはXB768001となります。
・YAMAHAの外注ICの捺印と部品コードの関係
先にふれたように外注カスタムICに印字された文字列(捺印)が部品コードと一致しておらず、修理などが大変になる場合があります。
特にROMやゲートアレイはこの傾向が強いです。
例えばXxHHHLLLというXから始まる部品コードの外注カスタムICがあったとします。
この時、ICの捺印はXxHHHMMとなります。
XxHHHの部分は同じですが、LLLとMMの部分は異なります。
部品コードのLLLの部分は000、001、002…と数字が割り当てられていますが、実ICの捺印のMMの部分はA0、B0、C0…という風に割り当てられます。まれに10、20、30…となる場合があります。
IGから始まるIGsssttuという外注カスタムICの場合、実ICの捺印はIGsssttとなることが多いです。
・YAMAHAの部品コードの命名規則
YAMAHAの部品コードは英数字8桁で構成されていることが多いです。
特に1文字目はその部品のおおまかなカテゴリを示し、2文字目はそのカテゴリを示していることが多いです。
・1文字目
おおまかな部品カテゴリのアルファベットが割り当てられています。
・2文字目
その部品のサブカテゴリ。枯渇すると別文字が割り当てられる?
・3~8文字目
部品コード6桁です。
この数値の意味はカテゴリにより大きく異なります。
主に部品の品種(管理用コード)やリビジョンを表しています。
詳しくは後半に記述します。
・1文字目の命名規則
旧部品コードでは1文字目は大まかなカテゴリを示していますが、新部品コードでは割とごちゃ混ぜになっています。
新部品コード : R、U、V、W、X等ほか
A : 金具系
B : コンタクトピンやターミナル、ヒートシンク等
C : 樹脂パーツ系
E : ねじ関係
F : コンデンサ系
G : インダクタ、セラミック振動子系
H : 抵抗系
I : トランジスタ、ダイオード、IC等の半導体
K : スイッチ、リレー、ヒューズ系
L : コネクタ、ソケット系
M : 配線系
N : 基板等
Q : 水晶振動子等
R : [新]抵抗系
U : [新]コンデンサ系
V : [新]IC、抵抗、コンデンサ以外の電気的素子
X : [新]IC系
・2文字目の命名規則
旧部品コードの2文字目はサブカテゴリを示しています。
あまりにも種類が多いので代表的な物を示します。
以下に1,2文字目のカテゴリを示します。
F :
FA : マイラーコンデンサFD : スチロールコンデンサ
FG : セラミックコンデンサ
HU : 金属皮膜抵抗FI : セラミックコンデンサ
FJ : 電解コンデンサ
FL : ノンポーラコンデンサFN : タンタルコンデンサ
HL : 酸化金属皮膜抵抗
HQ : スライドボリューム
FP : タンタルコンデンサ
FR : メタライズドマイラコンデンサFS : 半導体セラミックコンデンサ
FT : ポリプロピレンコンデンサ
FX : 枯渇したのでコンデンサの種類に関係なく割り当て
UN : 無極性電解コンデンサ
UR : 電解コンデンサU : 電解コンデンサ
FT : ポリプロピレンコンデンサ
FX : 枯渇したのでコンデンサの種類に関係なく割り当て
FZ : 枯渇したのでコンデンサの種類に関係なく割り当て
U :
UB : セラミックコンデンサUF : 表面実装電解コンデンサUN : 無極性電解コンデンサ
UR : 電解コンデンサ
H :
HI : ソリッド抵抗HQ : スライドボリューム
HR : ボリューム
HT : 半固定抵抗HV : 不燃性カーボン抵抗
HW : ヒューズ抵抗HZ : 枯渇したので抵抗の種類に関係なく割り当て
R :
RD : チップ炭素抵抗RE : 集合抵抗
I :
IA : PNPトランジスタ2SA~IB : PNPトランジスタ2SB~IF : ダイオード
IK : フォトカプラIG : IC等
IH : ダイオードIL : 放熱シート
IR : 74HCシリーズ
IT : YAMAHA内製IC
IX : 枯渇したのでトランジスタの種類に関係なく割り当て
・3~8文字目の命名規則
この数値の意味はカテゴリにより大きく異なります。
・抵抗
3、4文字目 : 抵抗の種類・品番
5文字目 : 抵抗値の乗数+3(E24系列) (例えば47Ωだと4)
6、7字目 : 抵抗値の係数(47Ωだと47)
8文字目 : バージョン?、通常は0
・コンデンサ
※FX、FZ以外から始まる場合
3、4文字目 : コンデンサの種類・品番
5文字目 : コンデンサの静電容量の乗数+1(E12系列) (例えば0.47μFだと5) 例外あり
5、6字目 : コンデンサの静電容量の係数(例えば0.47μFだと47) 例外あり
8文字目 : バージョン?、通常は0
※FX、FZから始まる場合
3~6文字目 : コンデンサの種類・品番
8文字目 : バージョン?、通常は0
・IC
※ITから始まる場合
3~6文字目 : YAMAHA設計・製造のICの型番・品番の数字 (例えばYM3012の場合、IT301200)
7、8文字目 : バージョンの数字?、通常は00※IRから始まる場合
3~6文字目 : 74HCの機能ナンバー (例えばTC74HC244Pの場合、IR024400)
7、8文字目 : バージョンの数字?、通常は0074LSシリーズの場合は「IG」、40H000シリーズは「IG」や「X」に割り当て
※IGから始まる場合
3~6文字目 : 種類・品番の数字7、8文字目 : バージョン?、通常は00
または
3~7文字目 : 種類・品番の数字
8文字目 : バージョン?、通常は00
※Xから始まる場合
IC用の新部品コードです。
カテゴリ分別が無くなりました。
2文字目 : 3~5文字目の数字の割り当てが枯渇した場合、次のアルファベットを割り当て
3~5文字目 : 部品機能に関係なく順番に割り当てた数字
6~8文字目 : バージョンを表す英数字。古い機器だと、001,002,003…という風に割り当てられる。新しい機器だとA00,B00,C00…またはA01…という風に割り当てられる。基本的には1~5文字目が同一であれば付け替えても動く可能性が高い。
・その他電子部品
3~6文字目 : 種類・品番7、8文字目 : バージョン?、通常は00