SONY VAIO Z 特殊SSDのピン配置
注意:この記事の内容を鵜呑みにし、事故や損失を招いた場合でも当方は一切の責任は負いかねます。自己責任でお願いします。
SONY VAIO Z の一部に採用されている特殊SSDのピン配置を調べてみました。
このSSDは、一枚の基板の中に二組のSSDが内蔵されています。基本的にRAIDを組んで使用する前提のSSDだと思います。厄介なことに特殊なコネクタ(LIFなどと呼ばれているらしい)なので、一般のSATAやmSATAコネクタと接続するには変換基板などが必要となります。
幸いなことにこのSSDの信号はSATAなので、変換ケーブルを自作することで一般のSATAのSSDとすることができます。
コネクタは0.4ピッチの両面LIFです。片面29ピン、合計58ピンあります。
この種類のSSDの容量にはいくつか種類があります。表示容量の半分のSSDが2個セットとなり1枚の基板になっているようです。
特殊LIF SSDの型番の例
128GB (64GB x 2) : SAMSUNG MZRPC128HACD-000SO MZ-RPC1280/0SO
128GB (64GB x 2) : SAMSUNG MZRPC128HBCD-000SO MZ-RPC128T/0SO
256GB (128GB x 2) : SAMSUNG MZRPC256HADR-000SO MZ-RPC2560/0SO
256GB (128GB x 2) : SAMSUNG MZRPC256HBDR-000SO MZ-RPC256T/0SO
512GB (256GB x 2) : SAMSUNG MZRPC256HAFU-000SO MZ-RPC5120/0SO
512GB (256GB x 2) : SAMSUNG MZRPC256HBFU-000SO MZ-RPC512T/0SO
MZ-RPCXXX0/0SOとMZ-RPCXXXT/0SOの違いはよくわかりません。MZ-RPCXXX0/0SOのファームウェアはCXM05S1Q、MZ-RPCXXXT/0SOのファームウェアはCXM22S1Qのようなので型番の違いはファームウェアの違いなのでしょうか?
電源電圧は3.3V、電流は4.8A必要なようです。最大の消費電力は約16Wとそこそこあります。電源電圧が5Vではなく3.3Vであるため、3.3V電源が用意できない場合には5V→3.3V降圧コンバータを用意する必要があります。
コントローラはSAMSUNG S4LJ204X01-Y040が使われています。SAMSUNG 830シリーズSSDと同じコントローラのようです。830シリーズの電源は5V1.6A、消費電力は約8Wほどとなっています。
・LIFコネクタ
橙の番号はフレキケーブル表側、青の番号はフレキケーブル裏側の
ピン番号を表しています。
・ピン配置(フレキケーブル表、銘鈑ラベル面側LIF、基板内側へ向かうコネクタのリード側)
※実験して動作確認していません。SATA周りのピン配置はSAMSUNG 830の基板を参考にしています。もしかしたらSATA周りのピン配置が異なるかもしれません。
ピン番号 | 名称 | 機能 |
---|---|---|
1 | GND | GNDです。 |
2 | N.C. | 無接続です。 |
3 | +3.3V | 電源3.3Vです。 |
4 | +3.3V | 電源3.3Vです。 |
5 | +3.3V | 電源3.3Vです。 |
6 | +3.3V | 電源3.3Vです。 |
7 | +3.3V | 電源3.3Vです。 |
8 | +3.3V | 電源3.3Vです。 |
9 | +3.3V | 電源3.3Vです。 |
10 | +3.3V | 電源3.3Vです。 |
11 | +3.3V | 電源3.3Vです。 |
12 | +3.3V | 電源3.3Vです。 |
13 | +3.3V | 電源3.3Vです。 |
14 | N.C. | 無接続です。 |
15 | GND | GNDです。 |
16 | GND | GNDです。 |
17 | GND | GNDです。 |
18 | DRIVE0_A+_RX+ | SSD0のA+ピンです。ホスト→SSDのSATA差動伝送路です。差動伝送路なのでDRIVE0_A-_RX-と等長かつできるだけ近い配線間距離になるようにする必要があります。 |
19 | DRIVE0_A-_RX- | SSD0のA-ピンです。ホスト→SSDのSATA差動伝送路です。差動伝送路なのでDRIVE0_A+_RX+と等長かつできるだけ近い配線間距離になるようにする必要があります。 |
20 | GND | GNDです。 |
21 | DRIVE0_B-_TX- | SSD0のB-ピンです。SSD→ホストのSATA差動伝送路です。差動伝送路なのでDRIVE0_B+_TX+と等長かつできるだけ近い配線間距離になるようにする必要があります。 |
22 | DRIVE0_B+_TX+ | SSD0のB+ピンです。SSD→ホストのSATA差動伝送路です。差動伝送路なのでDRIVE0_B-_TX-と等長かつできるだけ近い配線間距離になるようにする必要があります。 |
23 | GND | GNDです。 |
24 | DRIVE1_B+_TX+ | SSD1のB+ピンです。SSD→ホストのSATA差動伝送路です。差動伝送路なのでDRIVE1_B-_TX-と等長かつできるだけ近い配線間距離になるようにする必要があります。 |
25 | DRIVE1_B+_TX+ | SSD1のB+ピンです。SSD→ホストのSATA差動伝送路です。差動伝送路なのでDRIVE1_B-_TX-と等長かつできるだけ近い配線間距離になるようにする必要があります。 |
26 | GND | GNDです。 |
27 | DRIVE1_A-_RX- | SSD1のA-ピンです。ホスト→SSDのSATA差動伝送路です。差動伝送路なのでDRIVE1_A+_RX+と等長かつできるだけ近い配線間距離になるようにする必要があります。 |
28 | DRIVE1_A+_RX+ | SSD1のA+ピンです。ホスト→SSDのSATA差動伝送路です。差動伝送路なのでDRIVE1_A-_RX-と等長かつできるだけ近い配線間距離になるようにする必要があります。 |
29 | GND | GNDです。 |
表側のフレキケーブル
・ピン配置(フレキケーブル裏、銘鈑ラベル無し面側LIF、基板外側へ向かうコネクタのリード側)
ピン番号 | 名称 | 機能 |
---|---|---|
1 | GND | GNDです。 |
2 | N.C. | 無接続です。 |
3 | +3.3V | 電源3.3Vです。 |
4 | +3.3V | 電源3.3Vです。 |
5 | +3.3V | 電源3.3Vです。 |
6 | +3.3V | 電源3.3Vです。 |
7 | +3.3V | 電源3.3Vです。 |
8 | +3.3V | 電源3.3Vです。 |
9 | +3.3V | 電源3.3Vです。 |
10 | +3.3V | 電源3.3Vです。 |
11 | +3.3V | 電源3.3Vです。 |
12 | +3.3V | 電源3.3Vです。 |
13 | +3.3V | 電源3.3Vです。 |
14 | +3.3V | 電源3.3Vです。 |
15 | N.C. | 無接続です。 |
16 | GND | GNDです。 |
17 | GND | GNDです。 |
18 | GND | GNDです。 |
19 | GND | GNDです。 |
20 | GND | GNDです。 |
21 | GND | GNDです。 |
22 | GND | GNDです。 |
23 | GND | GNDです。 |
24 | GND | GNDです。 |
25 | GND | GNDです。 |
26 | GND | GNDです。 |
27 | GND | GNDです。 |
28 | GND | GNDです。 |
29 | GND | GNDです。 |
5A近く電流を流すだけあってほとんどのピンが電源ピンとなっています。
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