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CASIO MD-10 FLOPPY DISK DRIVE UNITの分解
注意:この記事の内容を鵜呑みにし、事故や損失を招いた場合でも当方は一切の責任は負いかねます。自己責任でお願いします。
ワープロ分解シリーズ番外編です。
カシオのワープロ「CASIOWORD」シリーズの初期モデルで使用できるFDDユニットです。
初期のCASIOWORDにはFDDが搭載されておらず、内蔵RAMまたはRAMパックなどで文書を保存しています。
拡張コネクタに本機を接続することで、CASIO独自規格のフロッピーディスクに文書を保存することができるようです。
「μPD80C42C 050」 NEC 8ビットマイコン
「μPD65003C025」 NEC 400ゲート CMOS-2シリーズゲートアレイ
ワープロ本体側にはFDCが無く、このユニット内のマイコンとゲートアレイでFDCを構成しているようです。
ヘッドは片面のみで、ヘッドの移動はロータリアクチュエータ方式となっています。
ロータリアクチュエータ方式のヘッド駆動FDDはこれまで見たこともなかったため、少し驚きました。
話はそれますが、今のHDDのヘッド駆動部はロータリアクチュエータ方式となっていますが、初期のHDDの場合リニアアクチュエータ方式のものもありました。
ロータリアクチュエータ方式ほうがヘッドの移動が高速なため、リニアアクチュエータ方式が廃れていったのでしょう。
このFDDのヘッドの見た目はカセットテープのヘッドそっくりなので、ここでも低価格化の工夫をしているのでしょうか?
また、クイックディスクみたく片方のみにしかヘッドが付いていません。裏返すことで両面記録することができます。
ロータリアクチュエータ方式かつ片ヘッドドライブのため、フロッピーディスクのカートリッジのヘッド穴が不思議な形状となっています。
対応メディアは「CASIO SD-1」という独自規格のフロッピーディスクとなっています。
容量やフォーマットもわからないため、ワープロ以外での用途は厳しいでしょう。
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