注意:この記事の内容を鵜呑みにし、事故や損失を招いた場合でも当方は一切の責任は負いかねます。自己責任でお願いします。
電子機器分解シリーズです。
本機は床暖房用の埋め込み温調コントローラです。
本体内部の温度センサと設定温度を比較して、床暖房用水路ソレノイドをONOFFします。
温水式の床暖房用に作られています。
24時間の間に1コマ分のONOFFができるタイマー機能もあります。
本来の用途とは違いますが、設定温度より環境温度が高いと機器がONとなるよう、出力を反転させるリレーを使えば換気扇用コントローラにも流用できそうです。(もしやる場合は、自己責任でお願いします。配線して結線するには電気工事士の資格が必要です。)
単純なタイマー機能だけを使いたい場合は、本体内部の温度センサをつぶせば良いでしょう。
見た目が類似している製品が複数ありますが、裏面の銘鈑と中身は同一でしょう。
裏面の銘鈑の型番 : Yamatake RFT60A316M05
・メイン基板
「3773 0028」 富士通 MB3773PF WDT付きリセットIC
・メイン基板裏面
「M38223M4M255FP」 三菱 M38223M4M-255FP 38000シリーズ 3822 8bit MCU マスク番号:255
LCDコントローラ付きのマイクロコントローラです。740ファミリのCPUが入っています。
マスクROM品のため、再利用は難しそうです。
SRAM : 512B
ROM : 16KB
1対1の鉄心トランスを使ったAC100/200V電源対応の定電圧電源回路です。
ダイオードブリッジのAC入力とトランスの1次側を直列にし、ダイオードブリッジの+-間にパワートランジスタが付いています。
パワートランジスタに流す電流の量を増減することで、トランスの1次側電圧を上下させているようです。
パワートランジスタに流す電流は、出力電圧をフォトカプラでフィードバックして決定します。
タップ無しのトランスで、定電圧出力とAC100~200V電源入力の両方ができるとても面白い回路ですね。
今時はスイッチング電源が主流なので、こういうおもしろ回路を見かける機会がだいぶ減りました。
・電源基板裏面
上側の大きなダイオードブリッジがトランス1次電流制御用で、下側の小さなダイオードブリッジがトランス2次側整流用です。
リレーは松下のDSP1a-L2-DC12V (抵抗負荷8A)が使われています。
未使用のところは追加サーミスタを取り付ける端子だと思います。
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floor heating
controller
disassembly
disassemble
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