2025年3月25日火曜日

秋月電子 謎アルコールテスター AT128 AT-128の分解

 
秋月電子 謎アルコールテスター AT128  AT128の分解

注意:この記事の内容を鵜呑みにし、事故や損失を招いた場合でも当方は一切の責任は負いかねます。自己責任でお願いします。


電子機器分解シリーズです。

秋月電子の秋葉原店で1台100円で販売されていた謎のアルコールチェッカです。
秋月電子の販売ページには既に分解画像がありますが、改めて分解してみました。



挙動的には起動後10秒間の気体の状態を基準とし、起動後10秒よりあとの気体の状態の差を検知しています。
アルコールに対しては強い反応を示しますが、その他のガスに対しても微量に反応します。
呼気中のアルコール検査をする場合はこれでも十分かもしれません。

身近なガスで少し試してみました。簡単な実験なので再現性はないかもしれません。
エタノール : 1.00mg/L(振り切り) 強い反応
イソプロピルアルコール : 1.00mg/L(振り切り) 強い反応
ブタン : 0.28mg/L そこそこ反応
炭酸飲料 : 0.09mg/ 少し反応





アルコールセンサのパッケージがすでに少し外れていました。分解する手間が省けました。

回路はいたってシンプルです。
マイコンはATMEGA48V-10AIが入っていました。
低電圧(1.8V)で動作できるようです。

「ATMEL ATMEGA48V 10AI」 ATMEL ATMEGA48V-10AI MCU Flash:4kB RAM:512B
「OTK 583」 S-1170B25UC 2.5V LDO


マイコン側のスイッチを押しながら起動すると、デバッグモードとなります。

起動後20秒間後に、450付近の数値をLCDに表示されます。
この値が表示された後にアルコール等のガスを暴露させると、数値が上昇し再び計測モードに移行します。
計測モード終了後に500以上の数値がLCDに表示されます。






アルコールセンサの型番は不明です。
方式は不明ですが、2端子であることからプラチナ触媒式センサでしょうか?
ヒーターが入っている雰囲気も捨てきれないです。

気が向いたらそのうち回路を起こしてみようと思います。




・参考資料
酒気帯び運転をけん制するアルコールチェック
瓜田 貴
電気学会誌 2012年 132巻 12号 p.832-835







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AT-128
AT 128
ガスセンサ
gas sensor
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アルコール検知器
disassembly
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