日本カード 電子ポイントカード はん子&はん蔵 SP-31S の分解
注意:この記事の内容を鵜呑みにし、事故や損失を招いた場合でも当方は一切の責任は負いかねます。自己責任でお願いします。
電子機器分解シリーズです。
本機は磁気記録式ポイントカードの読み書き装置です。
手押しのスタンプカードではなく磁気カードでポイント管理をします。
サーマルプリンタも内蔵されているので、カードに情報を印字できます。
MPUは三菱の7702 (M37702S4AFP)が入っていました。
ICの生産年は1999年のものが多いです。
「M37702S4AFP」 三菱 M37702S4AFP 7700シリーズ 7732 16bit マイクロコントローラ
SRAM : 2KB
「TOSHIBA TA7257P」 東芝 TA7257P 18V 1.5A Hブリッジモータドライバ
「M27C1001 -12F1」 ST M27C1001-12F1 128k x 16bit1Mbit UV-EPROM
メインコントローラ用のプログラムメモリです。
右上のコネクタはデバッグ端子です。RS-232C接続です。
・基板裏面
「TD62783F」 東芝 TD62783F 35V -500mA 8ch ソースドライバ
「TD62083F」 東芝 TD62083F 35V 500mA 8ch ソースドライバ
7セグメントLEDのドライバ(トランジスタアレイ)です。
「TA7291F」 東芝 TA7291F 20V 0.4A Hブリッジモータドライバ
「NEC 71055-10」 NEC μPD71055-10 PIU
8255(PPI)のコンパチ品です。
「J219」 2SJ219 Pch MOSFET VDS : -60V ID : -15A
サーマルプリンタON/OFF用MOSFETです。
空パターンにはバッテリーバックアップRAMを取り付けられます。
・キーボード、7セグLED
・電源
「COSEL LCA50S-12」 COSEL LCA50S-12 12V 4.3A 50W スイッチング電源
市販品を使用しているようです。
構成は全波整流+他励式フォワードコンバータです。
「M51995AP」 三菱 M51995AP PWMスイッチングコントローラ
「D92M-02」 富士電機 ESAD92M-02R 200V 20A
2次側整流ダイオードです。
やたら強そうなダイオードが付いています。
ノイズ制約の都合でこのダイオードを選定したのでしょうか?謎です。
左のトランスが変圧用、右がチョークコイルです。
2次側平滑用の電解コンデンサは日ケミのLXYシリーズが使われています。
「C1093」 NEC μPC1093 シャントレギュレータ
知る人ぞ知るNECのシャントレギュレータです。
2SC1093ではなくμPC1093 です。
型番捺印がNPNトランジスタのそのものなので、初見だとだまされる人も多いかと思います。ただ、使用箇所のほとんどがスイッチング電源の2次側フィードバック用としてなので、スイッチング電源の回路構成を少し知っている方であればすぐに気付きそうです。
NECの型番命名規則と捺印省略規則、パッケージの要素が悪魔合体してこのような紛らわしいものが誕生しました。せめて"PC1093"と捺印してほしいですよね…
・カード機械部分
サーマルプリンタ
「GE10A951」 詳細不明です。
「BX007AN」 詳細不明
カセットテープの磁気ヘッドを流用した感じでしょうか?
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