2025年10月10日金曜日

三洋 ワードプロセッサ sanword SWP-M3 の分解

  

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三洋 ワードプロセッサ sanword SWP-M3 の分解


注意:この記事の内容を鵜呑みにし、事故や損失を招いた場合でも当方は一切の責任は負いかねます。自己責任でお願いします。


ワープロ分解シリーズです。


ICの生産年は1985年代が多いです。
CPUはintelの8088 (P80C88)が入っていました。
カスタムゲート等は一切使っておらず、74ロジックICを多用しています。



「NEC D23C2000C 024」 NEC μPD23C2000C 024 256k x 8bit / 128k x 16bit 2Mbit MaskROM マスク番号 : 024
「NEC D23C2000C 025」 NEC μPD23C2000C 025 256k x 8bit / 128k x 16bit 2Mbit MaskROM マスク番号 : 025
フォントROMとメインプログラムROMです。どちらがどの領域を占めているかは不明です。

「i P80C88 S40312」 intel P80C88 CPU 16bitマイクロプロセッサ
8086の外バス8bit版です。
この年代の他社のワープロ(東芝のRupoやカシオのCASIOWORD)などは、Z80を使用していますが、このSWP-M3は8088が入っています。
8088を使った方がメモリ空間的に有利で、特にカスタムゲート等を用いない場合は、ロジックICの使用個数を減らすことができると思います。
実際、この年代のRupoやCASIOWORDにはゲートアレイが使われており、広大なフォントROMや辞書ROMへのマッパとして機能しているようです。

Z80と80C88の価格を比較した時、80C88の方が高価だと予測できますが、実際は不明です。
小ロット生産の場合ゲートアレイを作るより低コストで済むのかもしれません。




「NEC D4364C -20L」 NEC μPD4364C-20L 8k x 8bit 64kbit SRAM
メインRAMと文章保存用RAMです。
バックアップ電源は電気二重層コンデンサと電池を利用しているようです。





「i P82C84A-5」 intel P82C84A-5 クロックジェネレータ
8088周辺ICの1つです。8086や8088用のクロックジェネレータです。









・LCD


64x320ドットのLCDです。
RAMを持っているため、画面の変更時のみデータを送るだけで済みます。


「HD61102」 日立 HD61102ドットマトリクスLCD セグメント ドライバ RAM入り



「HD44103A」日立 HD44103A ドットマトリクスLCD コモン ドライバ

64x320ドットのLCDです。








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SWP M3
SWPM3
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disassembly
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