RRKKCC 謎のデジタル指示調節計の分解
注意:この記事の内容を鵜呑みにし、事故や損失を招いた場合でも当方は一切の責任は負いかねます。自己責任でお願いします。
電子機器分解シリーズです。
理化工業のデジタル指示調節計(温度調節計) REX-C100のパチモンです。
パネル表示もRKCではなくRRKKCCとなっています。
中国の怪しいECサイトで購入できますが、今回分解したのは中国製の恒温ホットプレートから取り外したものです。
この偽物は本家のREX-C100とかなり似ていますが、中身は別物です。
中国製の恒温ホットプレート
Reflow Soldering Hotplate
Jakob Stoklund Olesen | January 2024
RRKKCC ℃
外观专利仿冒必究
18357768879
「外観の特許の偽物は突き止める」的なことが書かれています。
パクっておいてこの物言いはなんか面白いですね。
コネクタ左から、
熱電対、電熱線1、電熱線2、電源
ヒートシンクを突き抜かすためにケースをカットしています。
・基板裏面
内部電源用のダイオードブリッジの整流後の配線の絶縁距離が0.5mmしかありません。一応シルクをかぶせて絶縁を強化しようとしていますが、かなり不安が残ります。
ヒューズが実装されていないので安全性はかなり低いです。
フィルタやバリスタなども入っていません。
「3667A」 詳細不明 バックコンバータ IC
LP3667の偽物でしょうか
「CT 3063」 CT3063 フォトトライアック
「358」 LM358 2回路入りオペアンプ
ST製に見えますが捺印が雑なのでおそらく偽物でしょう。
「BAT20 800B」 20A トライアック
もちろん偽物です。
・表示部基板
「CMS8S6990N」 Cmsemicon CMS8S6990 マイコン
Flash:16kB
SRAM:1.2kB
中国の8051ベースのマイコンです。
2024年製でしょうか?
ヒートシンクにトライアックの足の切れ端が残っています。
リードの切れ端に熱伝導グリスが微妙に付着しています。
使っているうちに脱落してショートする可能性があるので取り除きます。
パチモンはこういうことがあるので、気をつけないといけません。
なぜ熱伝導グリスがトライアックのリードの先に付着するのか謎です。
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