TAITO Mediabox M-88 の分解
注意:この記事の内容を鵜呑みにし、事故や損失を招いた場合でも当方は一切の責任は負いかねます。自己責任でお願いします。
電子機器分解シリーズです。
本機は家庭用のテレビに接続してカラオケを楽しめる装置です。
電話回線を通じてカラオケのデータのダウンロードができます。
本体裏面にはシリアルコードが印字されており、このシリアルコードを先方に知らせることで加入者を識別しているのでしょうか?
先代機種であるX-55の通信速度を少し速くなるように改良したのが本機です。
X-55の分解例を見ると使用部品がまったく同じに見えます。
音源やエフェクトはensoniqのOTTOFXR2が使われています。
ICの生産年は1995年台が多いです。
CPUはMotorolaの68020 (MC68EC020FG16)が入っていました。
四級塩コンデンサ問題により、いくつかのコンデンサは液漏れを起こしています。
「MC68EC020FG16」 Motorola 68020 MCU
68020の廉価版(メモリアドレス幅が24bit)のようです。
「TAITO TC0910XVP 25380F122」 東芝 カスタムチップ 詳細不明
ビデオ描画用チップでしょうか。
「TC35129F-002」 東芝 TC35129F Single-Chip Modem Processor
モデム用LSIです。
「NEC 65622 Y87」 NEC μPD65622 CMOS-6X シリーズ ゲートアレイ マスク番号Y87
用途は不明です。このゲートアレイの多くの端子がTC0910XVPへ接続されています。
「M34225M2-724SP」 三菱 M34225M2-XXXSP シングルチップ・4bitマイクロコントローラ マスク番号724
フロントパネルのボタンなどの入力関係へ接続されています。
「LH5348VE SHARP」 SHARP LH534P00BN 512K*8bit/256K*16bit 4Mbit MaskROM
マスク番号VE
「LH5348VF SHARP」 SHARP LH534P00BN 512K*8bit/256K*16bit 4Mbit MaskROM
マスク番号VF
「HM514260CJ7」 日立 HM514260CJ7 256K*16bit 4Mbit DRAM メインRAM
「ensoniq 609-0392224 DR07251 N9543 5540-0001-00 OTTOFXR2」 ensoniq ES5540 OTTO-FX
音源兼エフェクト用LSIです。
この手の音源チップはあまり情報が無く、解析には苦労しそうです。
「SANYO LC321664AM-80」 三洋 LC321664AM-80 64K*16bit 1Mbit DRAM
「MX J9540 23C1610-15 WAVE 0516」 MX MX23C1610MC-15 2M*8bit/1M*16bit 16Mbit MaskROM
マスク番号WAVE 0516
音源の波形保存用ROMです。
設定の保存用でしょうか?
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